全塗装MG 1/100 ターンエーガンダム制作 PHASE-1(仮組み/塗装準備編)

『MG 1/100 ターンエーガンダム』の全塗装制作記。

第1回目の今回は、開封後の仮組みと塗装準備までの流れを紹介します。

僕の制作工程は基本的にキットを問わず同じなので、全体の流れを見たい人は以下も併せてどうぞ。

使用キット

制作するのは、2007年8月にバンダイより発売の『MG 1/100 ターンエーガンダム』です。

MG 1/100 ターンエーガンダム

引用元:バンダイホビーサイト

ランナーの数はビームサーベルなどのクリアパーツを含め、大小合わせて合計12個。

プラスチックの素材についてはメインとなるスチロール樹脂のほか、機体フレームを構成するパーツはABS樹脂が使用されています。

また、本機の武装であるガンダムハンマーのチェーン部分は、ポリアセタール樹脂となっています。

調べたところ、ポリアセタールは工業部品の歯車や軸受け、日用品ではフックやシャーペンのグリップ、さらにはリコーダーなどの楽器にも用いられている素材です。

耐熱や耐摩耗性が強いので、プラモデルで考えると関節部など動かした時の負荷が大きい部分に、採用するケースがあるようです。

シール関連は以下。色分けを補うシールに加え、デカールが付属します。

ABS樹脂パーツへの塗装について

ABSパーツへの塗装は破損の恐れから、バンダイからは非推奨とされています。その上で、僕はパーツ破損の可能性を極力減らす工程を踏みつつ、自己責任の元ABSパーツに対しても塗装を行います。

ABSについての詳細や、塗装のポイントは以下の記事にまとめているので併せてどうぞ。

パーツカット

まずは、袋から取り出したランナーからパーツをニッパーでカットします。

使用したのは、ランナーカット用がグッドスマイルカンパニーの『MSS-41 匠TOOLS 極薄刃ニッパー』、ゲート跡カット用がタミヤの『クラフトツールシリーズ No.123 先細薄刃ニッパー』です。

MG(マスターグレード)はパーツ数も多いので、僕はあとから、どれがどのパーツか分かるようポリ袋に入れて管理します。

上の画像のように「頭部/胸部/右腕/左腕/右脚/左脚/武器」などに仕分けます。

memo

ABSパーツについては「ランナー塗装」(パーツがランナーについた状態のまま塗装をすること)をするのでまだカットしません。

今回は、キットに使われているABSパーツの数が多く、パーツ一個一個を塗装するのが手間なので、ランナー塗装を選びました。

プライマー塗装(ABSパーツのみ)

プライマー塗料

パーツのカットが終わったら、塗装の下処理としてABSパーツにプライマー塗料を塗装しておきます。

プライマー塗料とは

ポリキャップや金属パーツなどの、塗料が乗りにくく塗装ハゲを起こしやすい素材に対して塗装前の下地として塗ることで、塗料の食いつきを良くするもの。

また、ABSパーツを塗装する際、塗料の浸透によるパーツ割れを防ぐためのコーティングとしても使われます。

塗料は無色透明なので分かりにくいですが、上の画像はプライマー塗装後の写真になります。

仮組みをして塗装を楽に

ABSパーツを乾かしている間に、他のパーツを仮組みします。

僕の場合はパチ組みで完成させることはせず、同じ色で塗装するパーツ同士だけで組みます。

こうすることで複数のパーツをまとめて塗装できるので、多少の効率アップになります。

下地塗装

続いて、各パーツに対して下地用にサーフェイサーを塗装します。

使ったのはクレオスの『Mr.フィニッシング サーフェイサー1500 ホワイト』です。

赤、青、黄色のパーツにサーフェイサーを塗装。

さっきプライマーを拭いた、ABSパーツにはサーフェイサーは吹きません。フレームなどの可動域周りのパーツだと、サーフェイサーの厚みによって可動がギチギチになりやすいためです。

それと、プライマーを拭いたとはいえ塗料の浸透に弱いABSパーツなので「塗装は必要最小限に」というのも理由です。

また、本体カラーのメインとなる白のパーツについても、今回サーフェイサーは吹きません。

「パーツ数が多くてめんどくさいから」というのも本音としてはありつつ、サーフェイサーなしでも完成度に影響がないかを見たいからです。

まとめ

以上で、塗装前の準備が整いました。次回は塗装に使う塗料を選んでいきます。