『MG 1/100 ガンダムエクシア』の全塗装制作記。
第1回目の今回は、開封後の仮組みと塗装準備までの流れを紹介します。
僕の制作工程は基本的にキットを問わず同じなので、全体の流れを見たい人は以下も併せてどうぞ。
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使用キット
制作するのは、2009年7月にバンダイより発売の『MG 1/100 ガンダムエクシア』です。
MG 1/100 ガンダムエクシア
ランナーの数はビームサーベルなどのクリアパーツやポリキャップを含め、大小合わせて合計12個。
プラスチックの素材についてはメインとなるスチロール樹脂のほか、機体フレームを構成するパーツはABS樹脂が使用されています。
また、特徴的なGN粒子供給コードはホログラムパーツで再現されています。
シール関連は以下。センサー類を補助するシールに加え、マーキングシールとデカールが付属します。
ABS樹脂パーツへの塗装について
ABSパーツへの塗装は破損の恐れから、バンダイからは非推奨とされています。その上で、僕は自己責任の元ABSパーツに対しても塗装を行います。
ABSについての詳細や、塗装のポイントは以下の記事にまとめているので併せてどうぞ。
パーツカット
まずは、袋から取り出したランナーからパーツをニッパーでカットします。
使用したのは、ランナーカット用がグッドスマイルカンパニーの『MSS-41 匠TOOLS 極薄刃ニッパー』、ゲート跡カット用がタミヤの『クラフトツールシリーズ No.123 先細薄刃ニッパー』です。
MG(マスターグレード)はパーツ数も多いので、僕はあとから、どれがどのパーツか分かるようポリ袋に入れて管理します。
上の画像のように「頭部・胸部・腰部/右腕/左腕/右脚/左脚/武器」などに仕分けます。
ABSパーツについては「ランナー塗装」(パーツがランナーについた状態のまま塗装をすること)をするのでまだカットしません。
今回は、キットに使われているABSパーツの数が多く、パーツ一個一個を塗装するのが手間なので、ランナー塗装を選びました。
仮組みをして塗装を楽に
次にパーツを仮組みします。僕の場合はパチ組みで完成させることはせず、同じ色で塗装するパーツ同士だけで組みます。
こうすることで複数のパーツをまとめて塗装できるので、多少の効率アップになります。
ABSパーツの本体フレーム部分を含めればもっと仮組みしておけるんですがABSの性質上、パーツ同士を組んでからの塗装は破損リスクを引き上げるので、やっていません。
下地塗装
続いて、各パーツに対して下地用塗料を吹いていきます。
今回下地用にはクレオスの『S8 シルバー(銀)』と同じくクレオスの『Mr.フィニッシング サーフェイサー1500 ホワイト』、そしてタミヤの『TS-14 ブラック』の3つを使い分けます。
『S8 シルバー(銀)』は以下のような白い成形色パーツの下地に使います。
というのも、白いパーツに白のサーフェイサーでは「どの程度塗れてるか?」が僕の目では判断が難しいからです。下地塗装の後も同じく白色の塗料で塗る予定なので、余計に判断がつきません。
そこでサーフェイサー代わりに『S8 シルバー(銀)』を使います。一度銀色にすれば、白い塗料を塗装できているかがパッと見で分かります。
また、白い塗料は基本的に隠蔽力が低いですがシルバーを下地にすれば、さほど下地の影響を受けずに発色すると思ったからです。
以下、白いパーツをシルバーで塗ったものです。
これはこれで、かっこいいですね。
その他の赤、青、黄色のパーツにはホワイトサーフェイサーを塗装。
そして『TS-14 ブラック』は以下GNソードなどの刃部分のパーツに使います。
というのも、今回上記の銀色のパーツはタミヤの缶スプレーの『TS-83 メタルシルバー』で塗ろうと決めていて「TS-83 メタルシルバーの下地にはTS-14 ブラックを塗ると仕上がりがバツグンに良かった」からです。
以下『TS-14 ブラック』で塗ったものです。
なお、ABSパーツにはサーフェイサーは吹きません。塗料が浸透してパーツが割れるリスクをなるべく減らしたいので「重ねる塗装は必要最小限に」というのが理由です。
また、以下のようなセンサー類などのクリアパーツも塗装はせず、成形色をそのまま活かします。
まとめ
以上で、塗装前の準備が整いました。次回は塗装に使う塗料を選んでいきます。