『MG 1/100 ガンダムエクシア』の全塗装制作記。
前回はキットの仮組みから下地塗料の吹き付けを行い、塗装前の準備が完了しました。
第2回目の今回は、本キットで使用する塗料を選んでいきます。
使用色検討
色を選ぶにあたり、まずは参考としてアニメ設定画や劇中カットで使われている色を抽出した、以下のガンダムエクシアのカラーパレットを用います。
ガンダムエクシア配色カラーパレット
カラーパレット1
カラーパレット2
全体的に色が淡い
カラーパレットを見ての通り、エクシアを始めガンダム00作品に登場する機体、特にソレスタルビーイング所属のガンダムタイプの配色は少し独特です。
濃いはっきりした色ではなく、全体的に白っぽく淡い色味をしています。これはメカニックデザイナーである海老川兼武氏のカラーデザインによるものでしょう。
以下のデザイン稿の段階では、アニメ劇中以上に淡い色合いなのがよく分かります。
今回は、アニメ設定画を元にしたカラーパレットと共に、元のデザイン稿の色味も参考にして塗料を検討します。
スプレー缶塗料だと再現が難しい
僕は基本的に、塗装はスプレー缶塗料を使ってササッと済ませる派です。ただ、今現在発売されているクレオスとタミヤのスプレー缶塗料のラインナップでは、エクシアの色味の再現が難しいと感じたので、今回は瓶入り塗料をメインに検討。
エアブラシは持っていないので、塗装にはイージーペインターを用います。
ホワイト比較検討
ガンダムエクシアの装甲色のメインとなるホワイトには以下の塗料を候補に選びました。こちらは全てスプレー缶塗料で、下地色は白です。
- S1 ホワイト(白)/白下地
- S107 キャラクターホワイト/白下地
- S69 グランプリホワイト/白下地
- SG01 MSホワイト/白下地
設定画を見るに、グレー寄りの白という印象。
この中だと『S1 ホワイト(白)』は真っ白、『SG01 MSホワイト』は青みのある白です。イメージに近いのは『S107 キャラクターホワイト』か『S69 グランプリホワイト』。
『S69 グランプリホワイト』だと、黄色味が過ぎるかなと言うのと、前回『MG 1/100 ターンエーガンダム』に使用した塗料なので今回は『S107 キャラクターホワイト』を使います。
ブルー比較検討
ブルーには瓶入り塗料を含む、以下を候補に選びました。いずれも下地色は白です。
- SG14 MSライトブルー/白下地
- ジェネシスブルー/白下地
- VO-39 風蒼(かぜあお)/白下地
- VO-34 ブライトロイヤルブルー/白下地
缶スプレー塗料からはクレオスの『SG14 MSライトブルー』を。残り3つはフィニッシャーズとガイアノーツの瓶入り塗料です。
この中だと『ジェネシスブルー』は少しくすんだ明るい青色で赤みのない色味です。淡い色合いはいいのですが、エクシアの青は少し赤みに寄っているので今回は除外。
残りの3色は青紫とまでは言いませんが、赤みのある青色をしています。
缶スプレー塗料であれば今回ピックアップした『SG14 MSライトブルー』一択かな、といった感じですが、より赤みがありイメージに近い『VO-34 ブライトロイヤルブルー』を使用します。
ちなみに『VO-39 風蒼(かぜあお)』は『VO-34 ブライトロイヤルブルー』を明るくした色合いで甲乙つけがたいところでした。デザイン稿の、より淡い色味に寄せるのであれば『VO-39 風蒼(かぜあお)』もアリだと思います。
レッド
レッドのパーツには瓶入り塗料を含む、以下を候補に。
- AT-19 カーマイン/白下地
- NC-003 フレイムレッド/白下地
- S79 シャインレッド/白下地
- SG12 MSサザビーレッド/白下地
真っ赤ではなく、いずれも明るさや淡さを感じるものをピックアップ。
『NC-003 フレイムレッド』と『S79 シャインレッド』はオレンジや黄色味を、『AT-19 カーマイン』と『SG12 サザビーレッド』はピンクを感じる色合いです。
色自体は好みですがエクシアのカラーイメージとは異なるのでオレンジ寄りの『NC-003 フレイムレッド』と『S79 シャインレッド』は除外。
アニメカラーに寄せるなら『SG12 サザビーレッド』もアリですが元のデザイン稿の淡さも出したかったので、より白っぽくピンクに寄った『AT-19 カーマイン』を使おうと思います。
もし缶スプレー塗料からしか選べないなら『SG12 サザビーレッド』ですかね。
イエロー
差し色のイエローには以下の塗料を候補に。
- 005 サンシャインイエロー/白下地
- C113 RLM04イエロー/白下地
- S4 イエロー(黄)/白下地
- GX4 キアライエロー/白下地
この中だと『005 サンシャインイエロー』と『C113 RLM04イエロー』は赤みの強い黄色。
一方『GX4 キアライエロー』は赤みが抑えられた明るい黄色で『S4 イエロー(黄)』はその中間のような色味をしています。
どの色を使っても悪くないとは思いつつ、今回はデザイン稿の薄黄色に寄せた『GX4 キアライエロー』でいこうと思います。
グレー1
関節などフレーム部分には以下をチョイス。いずれも缶スプレーです。
- TS-48 ガンシップグレイ/白下地
- TS-4 ジャーマングレイ/白下地
- AS-27 ガンシップグレイ2/白下地
- S32 軍艦色(2)/白下地
この中だと『S32 軍艦色(2)』のみ、青みのない黄色寄りのグレーをしています。
『TS-48 ガンシップグレイ』と『AS-27 ガンシップグレイ2』は色の系統は似てますが『TS-48 ガンシップグレイ』の方がより暗い色。
『TS-4 ジャーマングレイ』はこの中だと赤みを感じるグレーをしています。
個人的にイメージに近い『TS-4 ジャーマングレイ』を使おうと思います。
グレー2
GNソードやGNシールドなど武器類のグレーのパーツは、缶スプレー塗料から以下を候補に。
- AS-4 グレイバイオレット(ドイツ軍)/白下地
- AS-27 ガンシップグレイ2/白下地
- SG09 MSグレージオン系/白下地
- S13 ニュートラルグレー/白下地
カラーパレットで見るに、武器類のグレーは本体フレームのグレーよりも明るい色味をしているので、塗料も暗すぎず明るすぎないものを選択。
この中で最も明るいのは『S13 ニュートラルグレー』で青みのないグレーをしています。
残りの3色のうち『AS-4 グレイバイオレット(ドイツ軍)』は赤みを感じるグレー、そこから赤みを抜いて明るくした感じなのが『SG09 MSグレージオン系』、この中だと青みを感じるのが『AS-27 ガンシップグレイ2』といった印象。
今回は、本体フレームの使用色で選択した『TS-4 ジャーマングレイ』と比較して明るさの差があり、元のデザイン稿の色味に近い『S13 ニュートラルグレー』を使います。
シルバー
GNソードやGNブレイドの刃部分には以下の色を選定。すべてタミヤのスプレー缶塗料『TS-83 メタルシルバー』ですが下地色が異なります。
- TS-83 メタルシルバー/白下地
- TS-83 メタルシルバー/黒下地
- TS-83 メタルシルバー/TS-14ブラック下地
タミヤからは『TS-83 メタルシルバー』の下地色には『TS-14 ブラック』が指定色となってますが、実際塗り比べると光沢の差や金属としての質感が全然違います。
以下はサーフェイサーの黒下地と『TS-14 ブラック』下地を並べたものですが、同じ黒色の下地でも質感と明暗の深みに大きな差が出ます。
メーカー指定通り『TS-14 ブラック』を下地にしたものを使用します。
ターコイズブルー(クリアカラー)
ガンダムエクシアの目に当たるカメラ部分の塗り分けは、いつもなら以下のガンダムマーカーから選びます。
- GM18 ガンダムメタグリーン
- GM154 メタリックセットグリーン
- GM174 メタリックイエローグリーン
- XGM06 ルミナスメタグリーン
- GM51 ガンダムメタグリーン
ただ、設定画やアニメを見るとエクシアの目の色はグリーンというより、ターコイズブルーをしているので今回は色味がマッチしてる、かつメタリック塗料であるクレオスの瓶入り塗料『C57 青竹色』でいきます。
- C57 青竹色
使用塗料一覧
各色検討の結果、以下の塗料に決定。
ホワイト:S107 キャラクターホワイト
ブルー:VO-34 ブライトロイヤルブルー
レッド:AT-19 カーマイン
イエロー:GX4 キアライエロー
グレー1:TS-4 ジャーマングレイ
グレー2:S13 ニュートラルグレー
シルバー:TS-83 メタルシルバー
ターコイズブルー(クリアカラー):C57 青竹色
まとめ
以上で塗料のピックアップが完了しました。次回は塗装を始め、一気に仕上げまで行います。