クレオスの缶スプレーラッカー塗料、『SG12 サザビーレッド』の塗装イメージ比較確認用カラーチップを作成しました。塗料選定の色見本などにどうぞ。
記事内に掲載のカラーチップ画像は、肉眼で見た時の色味にできるだけ近づくよう撮影、必要に応じて加工調整しています。
とはいえ、色によっては実際の色味とは多少異なる可能性もあるため、あくまで参考程度に見ていただければ幸いです。
SG12 MSサザビーレッド
ガンダムカラースプレー
塗装対象と塗装手順について
塗装はHIQPARTSより発売の『ハイキューカラーチップ(ソリッドカラー用)』を使って行いました。プラスチックスプーンなどと違って数が増えてもかさばらず、管理しやすいことや手頃なサイズ感と価格で重宝しています。
続いて塗装手順ですが、事前準備としてカラーチップに対し、下地にサーフェイサーを吹いています。下地色による発色の違いが分かるよう、黒下地、グレー下地、白下地の3種類を用意。
ちなみにカラーチップの下半分は任意のメモなどを書き込めるスペースになっているので、マスキングテープで保護の上、塗料を吹きつけました。
下地に使用した各サーフェイサーは、塗った時の質感ができるだけ統一になるように、いずれもクレオスの『Mr.フィニッシング サーフェイサー1500』のスプレータイプを使用。
最後に缶スプレーはしっかり攪拌し、カラーチップ全体がムラなく塗装されるまで吹き付け。また、トップコート処理はつや消し、半光沢、光沢いずれも行なっていません。
塗装イメージ
左から黒下地、グレー下地、白下地の順での塗装イメージになります。
白下地では明るさがあり、やや黄色みも感じる色合い。同じスプレー缶塗料の中ではクレオスの『S68 モンザレッド』に近い色です。
サザビーのどっちの赤色か
『SG12 MSサザビーレッド』は名前の通り『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場する機体、サザビーをイメージした塗料です。
ただ、アニメ作品を見るに、サザビーには暗い赤と明るい赤の2色の赤色が使われています。以下はアニメの複数の劇中カットなどから抽出したサザビーの赤2色です。
サザビーの赤色2色(アニメ劇中カットより)
塗料色と機体色に差がある
『SG12 MSサザビーレッド』自体は「赤色」の中でも明るい系統の色、の認識でした。
なのでサザビーにおいても明るい赤色、上記のレッド2を指した色と思ったのですが、どうもレッド2は明るすぎる。というより、予想以上に黄色味が強く朱色に近く感じます。
どちらかといえば、レッド1の方が『SG12 MSサザビーレッド』の色味にまだ近いかなという印象。とはいえ塗料の色と劇中カラー2色との色味の差はあるままです。
ただ、これはどの作品もそうですが、設定画やアニメ劇中、その他小説や漫画など媒体によって、公式作品であっても多少なりとも異なる色味で、機体が描かれることはよくあるケースです。
実際、以下公式サイトより閲覧できるサザビーの立ち絵イラストでは、先ほど抽出した劇中カラーとも異なります。
上記の公式サイトに掲載のイラストに対してで見るなら『SG12 MSサザビーレッド』は頭部や胸部に使われている、明るい赤色を指している印象です。
個人的な結論
ネット等でも調べてみましたが、結局のところ『SG12 MSサザビーレッド』がサザビーのどちらの赤色を指した塗料なのか、確定的な情報は見つかりませんでした。
正解は出なかったですが、ここまで調べた内容と以下ガンプラの取扱説明書サイトに掲載のサザビー指定色の色味をベースに結論を出します。
『SG12 MSサザビーレッド』はサザビーの明るい赤と判断
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』公式サイトのイラスト、ガンプラ取扱説明書の完成塗装イメージから『SG12 MSサザビーレッド』はサザビーの頭部や胸部に使用されている明るい赤色。と結論づけることにします。
逆にアニメ劇中の色を意識するのであれば、別の塗料色を探す必要がありそうです。
2024/8/5追記:GSIクレオス様よりご回答をいただきました
『SG12 MSサザビーレッド』がサザビーのどの赤色を指すのか?について、GSIクレオス様へ問い合わせたところ、回答をいただきましたので、追記します。
答えはサザビーの明るい赤色、とのことです。
サザビーはアニメーション作品やプラモデル等の造形物を見るに、色味の異なる2色の赤色が使用されているのですが、当商品はそのどちらの色味をイメージして作成されたものでしょうか。
ガンダムカラースプレー SG12 MSサザビーレッドは
基本的に頭部や胸部に使われている明るめのレッドをイメージした色でございます。
少々ダメもとの気持ちで問い合わせましたが、謎が解けてスッキリしました。GSIクレオス様、丁寧なご回答ありがとうございました。
ガンダムカラースプレーについては、全色の色見本ページも用意しているので併せてご覧ください。