タミヤの缶スプレーラッカー塗料、『TS-101 ベースホワイト』の塗装イメージ比較確認用カラーチップを作成しました。塗料選定の色見本などにどうぞ。
記事内に掲載のカラーチップ画像は、肉眼で見た時の色味にできるだけ近づくよう撮影、必要に応じて加工調整しています。
とはいえ、色によっては実際の色味とは多少異なる可能性もあるため、あくまで参考程度に見ていただければ幸いです。
TS-101 ベースホワイト
タミヤスプレー
塗装対象と塗装手順について
塗装はHIQPARTSより発売の『ハイキューカラーチップ(ソリッドカラー用)』を使って行いました。プラスチックスプーンなどと違って数が増えてもかさばらず、管理しやすいことや手頃なサイズ感と価格で重宝しています。
続いて塗装手順ですが、事前準備としてカラーチップに対し、下地にサーフェイサーを吹いています。下地色による発色の違いが分かるよう、黒下地、グレー下地、白下地の3種類を用意。
ちなみにカラーチップの下半分は任意のメモなどを書き込めるスペースになっているので、マスキングテープで保護の上、塗料を吹きつけました。
下地に使用した各サーフェイサーは、塗った時の質感ができるだけ統一になるように、いずれもクレオスの『Mr.フィニッシング サーフェイサー1500』のスプレータイプを使用。
最後に缶スプレーはしっかり攪拌し、カラーチップ全体がムラなく塗装されるまで吹き付け。また、トップコート処理はつや消し、半光沢、光沢いずれも行なっていません。
塗装イメージ
左から黒下地、グレー下地、白下地の順での塗装イメージになります。
白下地では、真っ白と言っていいほど綺麗な白が発色。タミヤ公式サイトによると、この塗料は隠蔽力の強さが売りとのこと。
TS-101 ベースホワイト
★濃い色の成形品に塗って、発色を良くするホワイトカラーです。★隠蔽力が強く、少ない重ね塗りで白くすることができ、明るい上塗り塗料の発色を鮮やかにします。★つや引けが起こりにくく、きれいな塗装面に仕上がるのも特徴です。
タミヤ
下地色を隠すという点で、サーフェイサーのような役割を持たせた塗料のようですし、確かに仕上がりを見ると、番手の高いサーフェイサーを吹いたような少しマットな質感とざらつきがあります。
グレー下地、黒下地では下地の影響を受けてはいますが、あと2〜3回塗り重ねれば綺麗な白が発色するかもしれません。
類似色との比較
以下、スプレー缶塗料の他の塗料色との比較です。
TS-26 ピュアホワイト
タミヤのスプレー缶塗料『TS-26 ピュアホワイト』との、白下地での比較です。
ベースホワイトの方が、わずかに白さを感じるかなという印象。ですが、ベースホワイトがツヤ消しの質感なのに対し、ピュアーホワイトは光沢塗料なので、質感の違いによる差かもしれません。
続いて黒下地とグレー下地での発色の違いの比較。
どちらもスプレー缶の吹き付け回数は、ほぼ同一ですが、確かにベースホワイトの方が白の発色が強いです。塗り重ねることで、さらに綺麗な白色になるかなと。
ただ、個人的には下地に負けない白を発色させるのが目的なら一般的なやり方の通り、サーフェイサーを吹いてその上に塗装するやり方でいいかなと思います。
サーフェイサーの方が少ない塗り重ねで下地色を隠せますし、スプレー缶の容量当たりのコスパも良い。
「ベースホワイトの白の色と質感で仕上げたい」ということでなければ、使用頻度は低そうです。