『MG 1/100 エールストライクガンダム Ver.RM』の全塗装制作記。
第1回目の今回は、開封後の仮組みと塗装準備までの流れを紹介します。
僕の制作工程は基本的にキットを問わず同じなので、全体の流れを見たい人は以下も併せてどうぞ。
使用キット
制作するのは、2013年5月25日にバンダイより発売の『MG 1/100 エールストライクガンダム Ver.RM』です。
MG 1/100 エールストライクガンダム Ver.RM
ランナーの数はビームサーベルなどのクリアパーツやポリキャップを含め、大小合わせて合計14個。
加えて、アークエンジェルのカタパルトからの出撃イメージを模したディスプレイスタンドが付属します。(以下の画像は、未塗装で組み立て済みのもの)
プラスチックの素材についてはメインとなるスチロール樹脂のほか、関節などの一部稼働部分はポリキャップ式なのでポリエチレンを使用。機体フレームを構成するパーツはABS樹脂が使用されています。
シール関連は以下。デュアルアイなどセンサー類のホイルシールに加え、マーキングシールとデカールが付属します。
ABS樹脂パーツへの塗装について
ABSパーツへの塗装は破損の恐れから、バンダイからは非推奨とされています。その上で、僕はパーツ破損の可能性を極力減らす工程を踏みつつ、自己責任の元ABSパーツに対しても塗装を行います。
ABSについての詳細や、塗装のポイントは以下の記事にまとめているので併せてどうぞ。
道具チェック
キット制作にあたって、使用する道具一式が揃っているかをチェック。
僕が普段使っている道具一覧は以下にまとめていますが、今回も同様の道具を用います。
パーツカット
まずは、袋から取り出したランナーからパーツをニッパーでカットします。
使用したのは、ランナーカット用がグッドスマイルカンパニーの『MSS-41 匠TOOLS 極薄刃ニッパー』、ゲート跡カット用がタミヤの『クラフトツールシリーズ No.123 先細薄刃ニッパー』です。
MG(マスターグレード)はパーツ数も多いので、僕はあとから、どれがどのパーツか分かるようポリ袋に入れて管理します。
上の画像のように「頭部/胸部/右腕/左腕/右脚/左脚/バックパック」などに仕分けます。
ABSパーツについては「ランナー塗装」(パーツがランナーについた状態のまま塗装をすること)をするのでまだカットしません。
今回は、キットに使われているABSパーツの数が多く、パーツ一個一個を塗装するのが手間なので、ランナー塗装を選びました。
プライマー塗装(ABSパーツのみ)
パーツのカットが終わったら、塗装の下処理としてABSパーツにプライマー塗料を塗装しておきます。
ポリキャップや金属パーツなどの、塗料が乗りにくく塗装ハゲを起こしやすい素材に対して塗装前の下地として塗ることで、塗料の食いつきを良くするもの。
また、ABSパーツを塗装する際、塗料の浸透によるパーツ割れを防ぐためのコーティングとしても使われます。
塗料は無色透明なので分かりにくいですが、上の画像はプライマー塗装後の写真になります。
仮組みをして塗装を楽に
ABSパーツを乾かしている間に、他のパーツを仮組みします。
僕の場合はパチ組みで完成させることはせず、同じ色で塗装するパーツ同士だけで組みます。
こうする理由は、同じ色で塗る複数のパーツをまとめて塗装できるからです。
本キットの場合、まとめられるパーツ数は多くなかったですが例えば『MG 1/100 ガナーザクウォーリア(ルナマリア・ホーク専用機)』なら、ABSパーツは未使用なので、本体フレーム含め外装パーツ以外のほとんどを仮組みできます。
下地塗装
続いて、ABS以外の各パーツに対して下地用にサーフェイサーを塗装します。
上の画像は、元々青い成形色のパーツにグレーサーフェイサーを塗装したもの。
使ったのはクレオスの『Mr.フィニッシング サーフェイサー1500 グレー』です。
青以外の成形色のパーツには、ホワイトサーフェイサーを塗装しています。
使ったのはクレオスの『Mr.フィニッシング サーフェイサー1500 ホワイト』です。塗装後の表面の質感を統一したいので、どちらも1500番のもので統一しています。
次回の記事にも書いていますが、青いパーツだけグレーサーフェイサーを吹いた理由は、上に塗る塗装色の発色を暗くしたいからです。
まとめ
以上で、塗装前の準備が整いました。次回は塗装に使う塗料を選んでいきます。